「中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画」は、関電不動産開発が中心となり、関西電力やダイビルとともに進めてきた中之島三丁目共同開発の最終段階に位置づけられるプロジェクトです。計画地は中之島の中核エリアで、既存の関電ビルディング東側に、木質デザインを特徴とする環境配慮型オフィスビルを新築します。
2026年4月に着工し、2028年11月の竣工を予定しています。木材を活用した先進的な建築手法と、高効率な地域冷暖房システムの導入により、脱炭素社会への貢献と働く環境の質向上を両立するとともに、歩行者デッキや緑地整備を通じて都市空間の回遊性・快適性の向上も図る、総仕上げにふさわしい開発となっています。
中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の概要
1.計画の位置づけ
関電不動産開発を中心に関西電力・ダイビルが推進する中之島三丁目共同開発の最終段階
水都大阪のシンボル拠点形成の総仕上げとなる大規模再開発プロジェクト
2.立地と開発概要
中之島に位置し、関電ビルディング東側に新たなオフィスビルを整備
2026年着工・2028年竣工予定の地上8階建て環境配慮型オフィス開発
3.木質デザインの導入
内外装および構造に木材を活用した木質ハイブリッド建築の採用
自然の温もりと快適性を備えたウェルビーイング重視のオフィス空間創出
4.高い環境性能
河川水を活用した地域冷暖房システムによる高効率エネルギー運用
ZEB Ready認証取得など脱炭素社会に貢献する環境配慮型建築
5.都市動線の強化
堂島川と土佐堀川を結ぶ歩行者デッキ整備による南北動線の形成
文化施設を結ぶ東西動線強化と歩車分離による安全性向上
6.緑地と景観形成
「中之島 四季の丘」と連続する緑の軸の整備による都市環境の向上
水辺と調和した景観形成と生物多様性に配慮した都市空間の創出
7.エリア価値の向上
既存のダイビル本館などとの連携による街区全体の一体的発展
環境・景観・機能を統合した持続可能な都市モデルの完成を目指す開発

中之島三丁目共同開発は、1997年より段階的に進められてきた大規模開発プロジェクトです。第Ⅰ期では関電ビルディング、第Ⅱ期では中之島ダイビル、第Ⅲ期ではダイビル本館および「中之島 四季の丘」が整備され、水都大阪を象徴するビジネス・文化拠点が形成されてきました。
今回のⅣ期計画はこれらの集大成であり、既存施設との連続性を保ちながら、都市機能のさらなる高度化を担う重要なプロジェクトです。オフィス機能の強化に加え、環境性能や都市空間の質の向上を図ることで、中之島エリア全体の価値を一段と高める役割を担います。


中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画の大きな特徴は、「木」を基調とした建築デザインです。内外装だけでなく、CLT(直交集成板)を用いた耐震壁など構造面にも木材を積極的に活用し、鉄骨造と融合した木質ハイブリッド構造を採用しています。
これにより、都市の中にありながら自然の温もりを感じられる空間を創出し、働く人々のウェルビーイング向上を目指すものとしています。無機質になりがちなオフィスビルに対し、心理的な快適性やリラックス効果をもたらす設計は、今後のオフィスのあり方を示す先進的な試みといえます。

環境配慮の面では、非常に高い性能を備えています。堂島川・土佐堀川の河川水を活用した地域冷暖房システムを導入し、大気への排熱を抑制することでヒートアイランド対策にも貢献するものとしています。
さらに、高断熱性能やダブルスキン構造などにより、一次エネルギー消費量を50%以上削減する「ZEB Ready」認証を取得予定であり、「CASBEE大阪みらい」においても最高評価のSランクを獲得しています。こうした取り組みは、関西電力グループが進めるゼロカーボン社会実現に向けた戦略の中核をなすものです。


都市機能の向上という観点では、新たな歩行者デッキの整備が重要なポイントです。土佐堀川と堂島川を南北につなぐ動線に加え、美術館など文化施設へアクセスする東西動線も強化されます。
これにより、歩車分離による安全性向上とともに、エリア全体の回遊性が大きく向上します。特に水辺空間と文化施設を有機的に結びつけることで、中之島の魅力をより体感しやすい都市構造が形成される点は大きな意義を持ちます。

中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画では、「中之島 四季の丘」と連続する緑地整備により、街区全体に広がる“緑の軸”が形成されます。サクラやモミジなど季節感のある植栽を取り入れ、生物多様性にも配慮した都市環境が整備されます。
また、関電ビルディングとの間には緑豊かなプロムナード空間が設けられ、開放的な中庭のような空間が創出されます。これにより、ワーカー同士の交流や滞在性の向上が期待されるほか、水辺と調和した中之島らしい景観がさらに強化されます。

このⅣ期計画は、単なるオフィスビルの建設にとどまらず、環境・景観・都市動線を統合した総合的なまちづくりの完成形といえます。中之島は今後、持続可能性と快適性を兼ね備えた先進的都市モデルとして、さらなる発展が期待されます。
出典∶関西電力株式会社/関電不動産開発株式会社 中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画 木質デザイン×環境配慮型オフィスビルの着工
最終更新日:2026年4月22日