マディナ・アル・ヘアール(Madinat Al Hareer)、別名シルクシティ(Silk City)は、クウェートの大規模複合用途プロジェクトであり、2006年にTamdeen GroupとAjiyal Real Estate & Entertainment Co.が発案しました。クウェート市議会や国家内閣の承認を得た構想です。
クウェートは、民間部門と公共部門の協力により、革新的かつ統合的な都市空間を創造することを目指しており、世界基準の都市建築と計画の向上を図っています。
→Tamdeen Group Madinat Al-Hareer’s Portfolio
計画の概要
以下に6項目でまとめました。
- プロジェクト概要
マディナ・アル・ヘアール(シルクシティ)は、クウェートの大規模複合用途プロジェクトであり、2006年にTamdeen GroupとAjiyal Real Estate & Entertainment Co.が発案し、クウェート市議会や国家内閣の承認を得たプロジェクトです。 - クウェートの都市開発ビジョン
このプロジェクトは、民間と公共の協力で革新的な都市空間を創造し、世界基準の都市建築と計画を目指すクウェートのビジョンを反映しています。 - 主要地区と都市構成
シルクシティは、ファイナンスシティ、レジャーシティ、エコロジカルシティ、レジデンシャルシティの4つの地区で構成され、教育や文化施設を備えた高水準の都市空間を提供する計画です。 - ランドマークタワー:ブルジュ・ムバーラク・アル=カビール
高さ1,001mの超高層ビル「ブルジュ・ムバーラク・アル=カビール」は、このプロジェクトの象徴であり、スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバによる最新デザインで建設される予定です。 - ブビヤン港と周辺インフラ
シルクシティには、クウェート最大の島ブビヤン島に巨大港「ブビヤン港」が建設され、中東とアジアへのアクセスを担うとともに、スポーツ施設やリゾート施設などのインフラも計画されています。 - 完成予定とスケジュール
2030年の完成を目指し、2035年に全体が開業予定です。人口70万人を見込むシルクシティは、クウェート市とは23.5kmの橋で接続される計画です。
計画の象徴である「ブルジュ・ムバーラク・アル=カビール」は地上234階、高さ1,001mの超高層ビルで、3つの塔が絡み合うデザインです。スペインの建築家サンティアゴ・カラトラバが最新のデザインを担当しており、2023年に着工し、2035年に開業予定です。ちなみに高さは、イスラム世界の説話集「千夜一夜物語」から、1,001mとされています。
マディナ・アル・ヘアールは、ファイナンスシティ、レジャーシティ、エコロジカルシティ、レジデンシャルシティという4つの都市で構成され、それぞれの地区に教育と文化施設を備えた高水準の都市空間を提供するものとされています。
プロジェクトには、クウェート最大の島であるブビヤン島に新しい港を建設する計画が含まれています。この港は、イランやイラク、中東およびアジアの主要国へのアクセスを確保し、中央アジアからも最も近い港湾となる見込みです。
シルクシティには、新空港、スポーツ施設、大型スタジアム、メディアセンター、リゾート施設、医療施設などが計画されており、無税の産業地域や砂漠保護地区も設置されます。
プロジェクト全体は2030年までに完成し、2035年に開業予定です。最終的に、シルクシティの予定人口は約70万人となり、首都クウェート市とは23.5kmの橋で結ばれることになります。
ブルジュ・ムバーラク・アル=カビールのプロジェクトの設計は、当初イギリスのEric Kuhne and Associatesが担当し、Tamdeen Real Estateが所有しています。建設計画は延床面積39万200㎡に及びます。
最終更新日:2024年11月7日