名古屋鉄道株式会社は、瀬戸線 喜多山駅付近における鉄道高架化工事の進展に伴い、2025年7月26日(土)始発列車から、下り線を高架に切り替えて運行を開始すると発表しました。今回の切替により、喜多山駅の下りホーム(尾張瀬戸方面行き)は高架上に移設され、新たな改札口や連絡通路も供用が始まる予定です。本事業は、国土交通省および名古屋市と連携して推進されており、地域の安全性と利便性を大きく向上させる重要な都市基盤整備プロジェクトと位置付けられています。
この高架化は、名鉄グループ全体の設備投資の中でも重点事業とされ、地域交通の近代化と生活環境の改善を目指したものです。踏切の撤去による渋滞解消や事故防止に加え、高架下空間の有効活用や周辺地域のまちづくりにも寄与することが期待されています。
→名古屋鉄道株式会社 瀬戸線 喜多山駅付近鉄道高架化事業に伴い7 月26日から下り線を高架に切り替えて運行します
名鉄瀬戸線 喜多山駅付近鉄道高架化事業の概要
1. 下り線の高架切替日
2025年7月26日(土)始発列車から、瀬戸線・喜多山駅付近の下り線(尾張瀬戸方面行き)が高架に切り替えられます。切替作業は前日25日(金)終列車後に実施予定で、予備日は7月27日(土)と8月2日(金)です。
2. 高架化区間と対象
今回の高架切替対象は、小幡駅〜大森・金城学院前駅間の下り線(約1.9km)。喜多山駅の下りホームは高架上に移設され、仮設ホームや構内踏切は廃止されます。
3. 高架化の目的と意義
本事業は踏切9箇所を除却し、交通渋滞の緩和や事故防止、地域の分断解消を目的としています。道路交通の円滑化と安全性向上、住民の生活環境改善が期待されます。
4. 事業の経緯と今後の工程
1999年度に計画が始まり、2018年に高架橋工事がスタート。2022年に上り線が高架化され、今回の下り線切替後は副本線や駅周辺の整備を進め、2026年度に事業完了予定です。
5. 喜多山駅構内の構造変更
駅構内では、新しい改札口や通路が整備され、高架ホームへのアクセスが改善されます。エレベーター設置やサイン更新により、バリアフリー対応と利便性向上が図られます。
6. 高架下の活用計画
高架下スペースは、防災倉庫、集会所、駐輪場など地域施設としての活用が検討されています。災害時の対応機能の強化や地域生活の利便性向上が期待されています。
7. 駅周辺の再開発と将来展望
旧検車区跡地の再開発構想や、商業施設・都市型住宅の整備計画が進行中。交通拠点としての喜多山駅の利便性が高まり、地域経済の活性化にもつながると見込まれています。

下り線の高架切替は、2025年7月26日(土)始発列車から実施される予定です。これに先立ち、前日の25日(金)終列車後に切替作業が行われます。作業は夜間に集中して実施され、翌朝からは新しい高架線での運行が開始されます。万が一、天候不良や作業上の問題により予定通りの切替が困難な場合は、第1予備日(7月27日)、第2予備日(8月2日)への延期が計画されています。
切替の対象区間は、名鉄瀬戸線の小幡駅から大森・金城学院前駅までの約1.9kmにおよび、この間の線路および駅構造が高架上に移されます。特に喜多山駅構内は大きな構造変更があり、仮設ホームの廃止や構内踏切の封鎖、新改札口の設置などが行われます。


今回の高架化事業は、名古屋市守山区内の鉄道と道路の交差解消を目的とする「立体交差事業」の一環として進められています。対象となるのは、小幡南二丁目から大森二丁目にかけての区間で、全長約1.9kmにわたる高架橋が設置されます。工事により、これまで地域交通のボトルネックとなっていた踏切9箇所(うち1箇所は既に除却済)がすべて撤去されます。
踏切除却により、道路交通の円滑化が図られ、渋滞緩和と交通事故リスクの低減が期待されます。また、鉄道によって分断されていた地域の一体化が進み、通学・通勤経路の安全性や利便性も大幅に向上します。国道302号や都市計画道路守山本通線との立体交差化により、自動車やバスの通行環境も改善されるため、地域全体のモビリティ向上に大きく貢献するものとされています。


この高架化事業は、1999年度に計画がスタートし、2018年には本格的な高架橋工事が着工されました。2022年には上り線が先行して高架化され、すでに運行が開始されています。今回、下り線が高架に切り替えられることで、事業の大部分が完了段階に入ることとなります。
今後は、地上仮線や構内踏切の撤去、副本線(待避線)の整備工事が進められ、駅周辺の舗装整備や周辺設備の再整備も行われます。最終的な事業完了は2026年度末を予定しており、これにより地域の鉄道交通が抜本的に改善され、名鉄瀬戸線の運行安定性と利便性がさらに高まる見通しです。

喜多山駅では、今回の高架化により下りホームが地上から高架上に移設されるため、駅構内の利用動線が大幅に変更されます。仮設だった下り線ホームは廃止され、新たに設置された高架ホームと連絡する新改札口が使用開始となります。これに伴い、駅舎とホームを結ぶ通路やエレベーターの位置も変わり、構内踏切は完全に閉鎖されます。


駅には、上下線それぞれの高架ホームにエレベーターが新設され、バリアフリー対応も強化されます。また、高架下には今後、トイレや待合所、自転車置き場といった駅利用者向け設備が整備される予定で、駅の利便性と快適性が向上します。

この高架化事業は、名古屋鉄道が進める安全・安定輸送の確保と、名古屋市の都市計画方針「地域交通ネットワークの強化」の実現を目的とするもので、地域住民との対話や協力のもとで進められています。高架下の空間については、防災倉庫や集会所、駐輪場などの地域利用施設を整備する構想が検討されており、地域コミュニティの活性化にも貢献する見込みです。

また、喜多山駅南側の旧検車区跡地(現在の工事ヤード)についても、将来的な利用構想が検討されています。駅周辺の再整備が進むことで、新たな居住人口や交流人口の増加が期待され、地域経済の活性化にもつながると考えられています。さらに、交通拠点としての利便性も向上しており、バス路線や周辺施設とのアクセス性も高まります。鉄道インフラの整備にとどまらず、地域全体の住みやすさ・暮らしやすさを高める取り組みとして、今後も注目を集めるプロジェクトです。
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最終更新日:2025年6月18日