都市開発ニュース
亀戸駅北口に約1.8haの大規模再開発構想「亀戸五丁目地区市街地再開発事業」計画浮上!!NTT都市開発が事業協力者に選定、2026年9月に準備組合設立!!
田町駅東口に巨大なクローラークレーンが出現した「田町駅東口東西自由通路拡幅整備および駅前広場整備」!!幅員約26mの東西自由通路と駅前広場を一体的に再整備!!
潤環都市YNKを掲げ、八重洲・日本橋・京橋の未来像を描く「YNKエリアのまちづくりビジョン」!!東京建物が策定!!
つくばエクスプレス全駅でホーム延伸・総合基地を拡張する「つくばエクスプレス8両編成化事業」!!柏たなか駅では工事着工、八潮駅と流山セントラルパーク駅でも2026年度から工事着手へ!!
遂に新駅が着工した船橋市の新たな医療・健康拠点を形成する大規模開発「海老川上流地区土地区画整理事業」2026年秋施行状況!!新駅設置と船橋市立医療センター移転を核とした約42.3haのまちづくり!!
相鉄本線鶴ヶ峰駅付近約2.8kmを地下化する「相模鉄道本線(鶴ヶ峰駅付近)連続立体交差事業」!!2026年度にシールドトンネル掘削開始、2033年度完成を目指す大規模鉄道地下化計画!!
千葉県船橋市・東葉高速鉄道飯山満駅周辺で進む約18.5haの都市開発「飯山満地区土地区画整理事業」!!都市計画道路3・4・27号前原東飯山満町線の橋りょう工事も進む!!
千葉県船橋市・東葉高速鉄道の新駅整備事業として高架駅やホームの建設が進む「海老川新駅(仮称)」!!2028年度末開業に向けて高架沿いに足場が出現!!
グラングリーン大阪の隣接地に日本最大級の大型街頭ビジョンを新設する「うめきたビル」!!商業ビルに屋上・壁面合計約912㎡の巨大LEDビジョン「うめきたビジョン」を整備!!
愛知環状鉄道中水野駅周辺約19.9haを開発して複合商業施設や住宅地を整備する「瀬戸中水野駅周辺土地区画整理事業」!!用途地域が本用途に変更され、高さ制限も解除され、工事着手へ!!
TX研究学園駅近くに誕生した高架下商業施設「寿横丁」!!新たな飲食・交流拠点として2026年10月26日開業!!
新瀬戸駅・瀬戸市駅前に商業施設や宿泊施設を誘致する「瀬戸市駅前広場余剰地利活用事業」!!サウンディング調査に9社が参加、約3,599㎡の余剰地を活用!!
神戸港に大型スーパーヨットの受け入れ拠点を整備する「SUPERYACHT BASE KOBE(スーパーヨットベース神戸)」!!2027年春に一部開業、2028年に全面開業予定!!
横浜市の三ツ沢公園に収容人数約2万人の新球技場を整備する「三ツ沢公園再整備基本計画(案)」!!陸上競技場の移設や中央広場の整備、桜山の再生も計画!!
熊本県が半導体産業集積に対応する道路網を強化する「セミコンテクノパーク周辺道路整備」!!菊陽空港線や新山原水線の整備、大津植木線の多車線化、中九州横断道路との連携へ!!
相鉄いずみ野線新駅「B駅」を中心に商業・住宅・産業機能が集積する新都市拠点を形成する「藤沢市健康と文化の森地区土地区画整理事業」!!慶應SFC周辺にキャンパスタウンを整備、2034年3月の事業完了を目指す!!
九州大学箱崎キャンパス跡地の大規模まちづくりプロジェクト名が「HAKOZAKI BLOCK(ハコザキブロック)」に決定!!住宅約2,000戸や商業・研究・医療施設など日本最大級のスマートシティ計画が始動!!
三宮センター街に隣接する大規模商業施設を一体的に再整備へする「サンセンタープラザの建て替え」!!再開発協議会が発足して3館一体建て替えを検討!!
相鉄いずみ野線の延伸を見据えた新駅周辺のまちづくり構想「いずみ野線A駅周辺まちづくり計画」!!商業・生活サービス機能の充実と緑豊かな交流拠点の形成を目指す!!
東村山市最大級となる総戸数591戸の大規模マンション開発「グレーシア武蔵野東村山」!!ワーキングラウンジやブックライブラリーなど多彩な共用施設を備えた地上15階建てレジデンス!!

阪急電鉄京都線・千里線淡路駅名物は平面交差から巨大高架橋に!!要塞のような高架橋構築が進む「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」2026年1月建設状況!!

阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業は、大阪市東淀川区および吹田市にまたがる約7.1kmの区間において、鉄道を高架化する大規模都市基盤整備事業です。鉄道の立体化により、17か所の踏切を一挙に除却し、慢性的な交通渋滞や踏切事故の解消、都市交通の円滑化を図るとともに、鉄道によって分断されてきた市街地の一体化と沿線の都市機能強化を目的として進められています。

本事業では、崇禅寺駅・淡路駅・柴島駅・下新庄駅の4駅が高架化され、あわせて8路線・延長約5.9kmの付属街路整備が進められています。特に淡路駅周辺では、土地区画整理事業と一体的に進めることで、駅前広場整備、防災性向上、歩行者空間の改善、将来的な高架下空間活用など、面的なまちづくり効果が期待されています。

一方で、用地取得の難航や工事の高度化、資材価格の上昇、安全対策強化などにより事業期間は延伸され、高架切替は令和10年度、全体完成は令和13年度が予定されています。京阪神大都市圏の交通結節点として重要性を増す淡路駅エリアの将来像を左右する、極めて重要なインフラプロジェクトといえます。

→大阪市 阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業
→阪急電鉄株式会社 淡路駅周辺連続立体交差工事進捗状況 淡路駅南側に 長大橋が架かりました!

阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業の概要

1.事業の目的と背景
踏切17か所の除却による交通渋滞・事故リスクの解消と都市内交通の円滑化。
鉄道による市街地分断の解消と歩行者・自転車動線の一体化を図る都市基盤整備。

2.整備区間と対象路線
阪急京都線約3.3km、千里線約3.8km、合計約7.1kmに及ぶ連続立体交差区間。
崇禅寺・淡路・柴島・下新庄の4駅高架化を含む広域鉄道インフラ整備。

3.踏切除却と道路ネットワーク整備
17か所の踏切除却による慢性的な交通阻害要因の解消。
付属街路8路線・延長約5.9km整備による地域道路ネットワークの強化。

4.事業規模と事業費
総事業費約2,326億円、国・大阪市・鉄道事業者による費用分担。
大阪都市圏の骨格形成に寄与する大規模公共投資プロジェクト。

5.事業経緯と進捗状況
平成初期の事業採択以降、長期にわたり段階的に進められてきた整備事業。
用地取得約99%、工事進捗約69%に達する事業最終局面。

6.工法と施工の特徴
直上工法・別線工法・仮線工法を組み合わせた高度な施工体制。
大規模トラス橋や多層高架駅整備を含む国内有数の難易度の高い工事。

7.淡路駅周辺まちづくりと将来効果
土地区画整理事業や高架下活用と連動した面的な都市再編。
交通利便性・防災性・都市活力の向上による地域価値の底上げ効果。


*2026年1月時点の阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業の施工状況

本事業の最大の目的は、鉄道の高架化によって踏切を除却し、都市内交通の円滑化と安全性の向上を実現することにあります。淡路駅周辺には多数の踏切が集中し、ピーク時には長時間の遮断による渋滞や緊急車両の通行阻害、事故リスクが課題となっていました。17か所の踏切除却により、これらの課題が根本的に改善されます。

*現在の淡路駅は地上駅2面4線の駅構造となっている

また、鉄道により東西に分断されていた市街地が一体化され、歩行者・自転車・自動車の回遊性が大幅に向上します。駅前広場や側道整備と連動することで、公共交通の乗換利便性が高まり、地域拠点としての機能強化にも寄与するものとされています。

さらに、高架下空間には公共施設や商業・地域施設の導入が可能となり、沿線のにぎわい創出や都市機能更新が期待されます。交通・防災・環境・都市活力の複数分野に効果をもたらす、総合的な都市再編プロジェクトと位置付けられています。

出典∶大阪市

事業主体は大阪市で、阪急電鉄と協定を結び「連続立体交差事業」として進められています。対象区間は、京都線が東淀川区上新庄一丁目から柴島一丁目までの約3.3km、千里線が吹田市南清和園町から柴島二丁目までの約3.8km、合計約7.1kmです。

*高架化工事が進む淡路駅の様子

高架化される駅は、崇禅寺駅、淡路駅、柴島駅、下新庄駅の4駅。踏切除却数は17か所(うち1か所は吹田市域)に及びます。また、鉄道に沿って幅員6〜10mの付属街路が8路線、総延長約5.9km整備され、地域内の道路ネットワーク強化が図られます。

総事業費は約2,326億円とされ、負担割合は都市側約91.5%、鉄道側約8.5%。都市側負担のうち約55%を国費、45%を大阪市費が負担する仕組みとなっています。極めて大規模な公共投資プロジェクトであり、大阪都市圏の骨格形成に直結する事業といえます。

*淡路駅西口改札の様子
*淡路駅東口側の様子。新設された高架駅が要塞のように立ちはだかる

本事業は、昭和63年度に連立補助調査が採択され、平成3年度に国庫補助事業として正式採択されました。平成6年に都市計画決定、平成9年に都市計画事業認可を受け、同年から用地買収に着手しています。

鉄道高架工事は平成20年度から本格的に開始され、その後、複数回にわたる事業認可変更が行われてきました。令和3年、令和7年にも認可変更が実施され、計画内容や事業期間の見直しが反映されています。

*タワークレーンによって4層、高さ約30mの高架駅が構築されている

当初計画では比較的早期の完成を想定していましたが、用地取得の難航、施工条件の複雑化、設計変更、安全対策強化などが重なり、段階的にスケジュールが延伸されてきた経緯があります。長期にわたる都市基盤整備事業の典型例といえるプロジェクトです。

*北東側の阪急千里線と京都線の分岐部分の様子

本事業では、施工条件に応じて「直上工法」「別線工法」「仮線工法」の3つの工法を組み合わせて採用しています。直上工法は、現在線を運行させながら、その直上に高架構造物を構築する方法で、用地制約の厳しい区間に適しています。別線工法は、現在線の横に新たな高架構造物を構築し、切替後に既設線を撤去する方式です。仮線工法は、一時的に線路を付け替え、空いたスペースで高架橋を構築する方法で、施工自由度が高い反面、工程管理が複雑になります。

*阪急千里線下新庄駅の様子

工事は全体を8工区に分割し、複数の大手ゼネコンJVが担当しています。淡路駅周辺では最大4層構造の高架駅整備が進められ、JRおおさか東線や都市計画道路との立体交差部では、国内でも例の少ない大規模トラス橋架設が行われました。

施工は全8工区に分かれて施工されており、1工区は西松建設・佐藤工業・鉄建建設JV、2工区は奥村組・錢高組・熊谷組JV、3工区は大林組・ハンシン建設JV、4工区は鹿島建設・戸田建設JVがそれぞれ担当しています。また、5工区は森組・清水建設・フジタJV、6工区は鴻池組・竹中土木・青木あすなろ建設JV、7工区は大成建設・間組JV、8工区は飛島建設・前田建設工業・淺沼組JVが施工を担っています。

*横取り架設方式によりトラスの長大橋が建設された

令和7年4月時点では、用地取得は約99%が完了しています。一方、工事進捗は工事費ベースで約69%に達しています。用地取得は最終段階に入り、今後は残る用地の早期取得と施工の本格化が課題となります。

事業期間の見直しにより、高架切替は令和10年度末、全体完成は令和13年度末が目標とされています。工事費は当初計画から約694億円増額され、資材価格の上昇、基礎杭の延長、地中障害物撤去、安全対策強化などが主な要因とされています。今後は、安全確保と工程管理を最優先としながら、段階的に高架切替を進め、都市機能の更新効果を早期に発現させることが求められます。

*崇禅寺駅南西側の高架起点部
*阪急京都線崇禅寺駅の様子

淡路駅周辺では、本事業と並行して土地区画整理事業が進められています。施行区域は約8.9haで、駅前広場(約4,800㎡)、都市計画道路、区画道路、公園などが整備され、防災性と居住環境の向上を図ります。

*高架化工事が進み、高架躯体と地上線路が混在している一小川踏切付近の様子

さらに、柴島浄水場の機能集約により、将来的に約12haの開発用地が創出される見込みであり、高架下空間や線路跡地と合わせて、広域的な都市再編ポテンシャルを有しています。淡路駅エリアは、新大阪駅エリアを補完する「サブ拠点」としての役割が期待され、鉄道・道路ネットワーク強化と都市機能集積が連動するエリアへと進化していくことが想定されています。

*淡路駅から見た京都本線と千里線の平面交差部分の様子

本事業の完成により、踏切による交通分断が解消され、道路交通・公共交通・歩行者動線の一体化が進みます。淡路駅は上下2層、改札など含めて全体で4層構造の立体駅となり、列車運行の安定性とダイヤ柔軟性が向上し、関西広域ネットワークにおける結節機能が強化されます。

*淡路駅両側で二股に分かれる巨大高架橋

また、高架下や駅周辺の再編により、商業・業務・公共施設の導入余地が拡大し、地域のにぎわい創出や定住人口の増加にも寄与します。防災面では、老朽木造密集市街地の改善、道路ネットワーク強化により、災害時の安全性向上が期待されます。長期事業ではありますが、完成後の都市構造変化は非常に大きく、大阪北東部の都市価値を押し上げる基盤整備として、今後も注目されるプロジェクトといえるでしょう。

最終更新日:2026年1月23日

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