「アトラシアン・セントラル」は、オーストラリアのニューサウスウェールズ州シドニーに建設される、木造ハイブリッド構造として世界で最も高い地上39階、高さ182mの超高層ビルです。日本のスーパーゼネコンである大林組とオーストラリアのBuilt Pty Ltdとの共同企業体がDexusから受注したこのプロジェクトは、持続可能性を追求した最先端の建築技術が集結しています。
この複合施設は、オフィススペース、宿泊施設、店舗エリアを備え、Tech Central地区の新しいランドマークとしてシドニーの中心部にそびえ立つ予定です。建物には、従来の建築と比較して50%削減したCO2排出量を目標とした構造が採用され、完成後は100%再生可能エネルギーで稼働します。さらに、CLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)と鉄骨の融合が生み出すハイブリッド構造が特徴で、LEEDやWELLなどの最高レベルのグリーンビルディング認証の取得を目指します。
計画の概要
- プロジェクト概要
「アトラシアン・セントラル」は、シドニーに建設予定の木造ハイブリッド構造を持つ地上39階、高さ182mの超高層ビルで、最先端の持続可能性を追求した設計が特徴です。 - 開発パートナーシップ
大林組とBuilt Pty Ltdの共同企業体がDexusから受注し、シドニーのTech Central地区の新しいランドマークとなる予定です。 - 環境への配慮
このビルは、CO2排出量を50%削減することを目指した構造を採用し、再生可能エネルギーを100%使用して運用される予定です。 - ハイブリッド構造
CLT(クロス・ラミネーテッド・ティンバー)と鉄骨を組み合わせたハイブリッド構造を採用し、従来の建築技術に革新をもたらすと同時に、環境負荷を低減しています。 - グリーンビルディング認証
LEEDやWELLなどの最高レベルのグリーンビルディング認証の取得を目指しており、持続可能な建築基準に基づいて設計されています。 - 歴史的建造物との融合
低層部には、1906年に建設された歴史的な「パーセルシェッド」を再生利用し、過去と未来が調和した空間を提供します。 - コミュニティとの連携
商業エリアや公共スペースを通じて、地域コミュニティとのつながりを深め、訪れる人々に新たな体験を提供する場となります。
→Atlassian Central 公式サイト
→株式会社大林組 オーストラリアにて木造ハイブリッド構造として世界で最も高い「アトラシアン・セントラル新築工事」を受注
シドニー中央駅近くの「アトラシアン・セントラル」は、Tech Central地区の象徴的な存在となります。この地区は、シドニー市が提唱するイノベーションと技術を育む新たな拠点で、世界中の優れた人材や企業を引きつける役割を担います。このビルは、アトラシアンの新本社としてだけでなく、シドニーの経済や技術革新の中心地として、地域や国際的な影響力を発揮することが期待されています。
1906年に建設された歴史的建造物である「パーセルシェッド」は、このプロジェクトの低層部に組み込まれています。これにより、建築遺産を尊重しながら、現代建築と調和した新しい公共空間が生まれます。このエリアは、訪れる人々に過去と未来の融合を感じさせる場を提供し、シドニーの都市文化をより豊かにする一端を担います。
「アトラシアン・セントラル」は、全体が100%再生可能エネルギーで稼働する設計となっています。これは、単にビル単体のエネルギー効率を高めるだけでなく、地域社会全体での持続可能な開発の模範となることを目指したものです。この目標を達成するために、ビル全体に高度な省エネ技術が導入され、都市部でのカーボンニュートラルを推進する計画です。
木材と鉄骨を融合させた「アトラシアン・セントラル」の構造は、建築業界での革新を象徴しています。この構造により、CO2排出量を50%削減することを実現。加えて、発電ファサードやセルフシェード機能を搭載したデザインが、エネルギー効率を向上させ、自然環境への影響を最小限に抑えます。伝統的な高層ビルの設計を超えた新しいスタンダードを創出しています。
「アトラシアン・セントラル」のデザインは、居住者や訪問者の快適性を最優先に考えています。内部には自然光が溢れ、植物が多く配置された空間が、都市の喧騒の中にリラックスできる環境を提供します。また、オープンスペースと換気性能の高い構造が融合したこのビルは、利用者のウェルビーイング(健康と幸福)を向上させる環境を実現します。
低層部には商業エリアが配置され、地元住民や訪問者に新しい出会いや体験を提供する場となります。小売店や飲食店が活性化された空間を形成し、さらに公共スペースの提供により、地域コミュニティとの結びつきを深めます。これにより、「アトラシアン・セントラル」は単なる商業施設を超えた社会的価値を生み出します。
現在、現場では地上工事が進行中で、タワークレーンが立ち並ぶ姿が確認できます。また、タワークレーンが横から見える位置で拡大してみると、日本国内同様に企業ロゴがタワークレーンに付いていることがわかります。2026年の竣工を目標に、進化し続けるシドニーの街並みに新たなランドマークを加えるべく、順調にプロジェクトが進行中です。
最終更新日:2024年12月1日