最新の都市開発ニュース
韓国で韓国国内史上最大規模の再開発計画「九里泰洞再開発プロジェクト」浮上!!現代建設が受注し、超高層住宅27棟・総戸数7,007戸整備へ!!
北陸新幹線加賀温泉駅南側でアウトレットモールやホテルなどから構成される大規模な複合開発計画「加賀温泉駅南地区開発構想」!!2029年度中の開業へ!!
最終段階へ突入した「渋谷駅中心地区」の大規模再開発!!東口スカイウェイやアーバン・コアなどの歩行者ネットワークの整備が進む!!
神奈川県伊勢原市における「小田急電鉄総合車両所移転計画」!!スマート新駅の設置検討と新たな地域拠点創出に向けたまちづくりも!!
ムンバイ~アフマダーバード間で建設が進む「インド高速鉄道」で次期東北新幹線車両「E10系」を導入へ!!
歴史的建造物と高層ビルが融合! 都市開発マニアが案内する「丸の内建築ツアー」 第19回 立ち退き交渉→覚書→反対→白紙→再交渉→まだ揉める 大揉めの末ようやく完成した「有楽町電気ビルディング」が丸の内LOVE WALKERに掲載!!
肥後大津駅と阿蘇くまもと空港を結ぶ「阿蘇くまもと空港アクセス鉄道」整備の鉄道ルートの絞り込み結果を公表!!
西九州新幹線 福岡県南乗り入れ実現総決起大会が開催され、整備機運が高まる「西九州新幹線未整備区間」!!アセスルートのほか、佐賀空港を経由するルートも検討へ!!
東京都あきる野市で進む約19.5haの複合型市街地への転換プロジェクト「武蔵引田駅北口土地区画整理事業」!!物流施設「T-LOGIあきる野」も竣工!!
2025年7月26日(土)に下り線が高架化する「名鉄瀬戸線 喜多山駅付近鉄道高架化事業」!!遂に新たな改札口や連絡通路も供用開始へ!!
厚木市に約4.2ヘクタールの大規模な公園「(仮称)北部地区公園」を新設!!水と緑と太陽をテーマに整備され、防災機能も強化へ!!
小田急線と横浜線の乗換駅・町田駅周辺4地区で大規模な再開発や開発推進「町田駅周辺開発推進計画」!!多摩都市モノレール延伸や交流拠点・駅前の顔・賑わいと憩いの空間を整備へ!!
「軽井沢プリンスホテル」のコテージを坂 茂氏設計のヴィラへ大規模リニューアル!!ドッグフレンドリーエリアを軽井沢町最大規模へ拡張!!
国士舘大学世田谷キャンパスを再整備する「国士舘キャンパス環境整備事業」の基本計画が公表!!2034年にはキャンパス全体が約11.45万㎡に拡大へ!!
JR中央線西国分寺駅北口で新たなまちづくり!!「西国分寺駅北口周辺整備」!!
京王新宿駅が約25メートル延伸し、新改札が新設される「京王線新宿駅総合改善事業」!!2025年度に既存躯体の解体着手へ!!
柏の葉スマートシティでSMCの一大研究開発拠点「(仮称)柏の葉キャンパス新技術センター」の建設が進む!!更に勢いづく柏の葉キャンパスの都市開発!!
JR神戸駅周辺で進む「JR神戸駅・ハーバーロード周辺のまちづくり構想」!!駅前広場再整備やウォーカブルな道路空間の構築へ!!
成田空港「エアポートシティ」構想が公表!!産業・イノベーションやウェルビーイングを重視した国際的な産業・物流拠点を形成のほか、交通・モビリティの整備推進へ!!
JR東日本がE657系を改造し、2027年春に「新たな夜行特急列車」を導入!!エクステリア・インテリアともにJR東日本建築設計がデザイン!!

ガラス海綿を彷彿させる独特なデザインが特徴的なバンクーバー市最高層の超高層複合開発プロジェクト「501・595ウェストジョージアストリート」「388アボットストリート」!!

カナダ・バンクーバー中心部において、地上68階、高さ315mで同市史上最も高層となる複合開発計画「501・595ウェストジョージアストリート」および「388アボットストリート」が正式に公表されました。本プロジェクトは、住宅、ホテル、会議施設、公共空間など多様な都市機能を統合し、都市の持続可能性、経済活性化、文化的調和を同時に目指す前例のない開発となっています。

建築コンセプトには、ブリティッシュコロンビア州沿岸に生息する希少な「ガラス海綿」が採用されており、その自然の構造美と強靭性がタワーの外観と構造に表現されています。全体で1,939戸の住宅、920室のホテル、約6,500平方メートルの会議施設が整備される予定であり、環境性能の面でも、炭素排出量が市の目標比で50%削減されるなど、都市型開発として最先端の取り組みが行われています。

バンクーバー超高層複合開発プロジェクトの概要
  1. 市史上最高層となる超高層タワーの建設
     最大高さ1,033フィートのホテルタワーを含む、バンクーバー中心部での新たなランドマークの誕生。
  2. ガラス海綿に着想を得た建築デザイン
     自然界の構造美と強靭さを表現した、持続可能性と芸術性を兼ね備えた意匠。
  3. 多様な住宅供給による住環境の充実
     分譲住宅、賃貸住宅、社会住宅を合わせた計1,939戸の住宅整備。
  4. 先住民族文化との共生の実現
     MST(マスキーム族・スクアミッシュ族・ツレイルワトゥース族)によるギャラリーや芸術支援施設の設置。
  5. 大規模ホテルと会議施設の整備
     920室のホテルと6,500平方メートル超のコンベンション施設、無料展望デッキの設置。
  6. 都市回遊性とにぎわいの創出
     広場や商業施設、歩行者通路による中心部の活性化と公共空間の充実。
  7. 経済波及効果と環境負荷低減の両立
     雇用創出と炭素排出量50%削減による、経済成長とサステナビリティの調和。

このプロジェクトは、ブリティッシュコロンビア州が掲げる都市開発の理念を反映し、バンクーバー中心業務地区において包括的な都市機能の再編を図るものです。住宅については、分譲(コンドミニアム)、市場賃貸、社会住宅という幅広い居住ニーズに対応し、特に住宅供給の多様性が重視されています。ホテル機能としては、長期・短期滞在の両方に対応する920室を提供し、国際会議や観光の需要にも応える構成となっています。また、自然界の「ガラス海綿」をモチーフにした建築意匠が、各タワーのシルエットや構造、さらには環境性能にも反映されており、垂直都市としての革新性が際立っています。持続可能性を重視した設計とともに、都市の新たな象徴となることを目指しています。

開発は3つの敷地で同時に進められており、それぞれに異なる機能と設計思想が込められています。388アボットストリートには、地上30階、高さ123mのタワーが建設される予定で、全378戸が市所有の低所得層向けソーシャルハウジングとして供給されます。この建物の1階部分には、バンクーバーの地にゆかりのある先住民族であるマスキーム族・スクアミッシュ族・ツレイルワトゥース族(MST)によるギャラリーが設置され、アーティスト・イン・レジデンス用のスタジオも併設されます。また、8階部分の屋上には保育施設と屋外遊技場が整備され、10階から上層階にかけては1〜3LDKの多様な間取りの社会住宅が配置される計画です。

一方、595ウェストジョージアストリートには、完成すればカナダ西部で最も高いホテルタワーとなる地上68階、高さ315mの建物が建設されます。このタワーの最上部には、全面ガラス張りの3層構造の展望デッキが設けられ、バンクーバー市民に無料で開放される予定です。低層部にはレストランやカフェ、会議施設が配置されており、11階から25階までは長期滞在向けホテル、31階から64階までは短期滞在者向けの客室が設けられます。タワー屋上には屋内プール付きのアメニティ空間も整備され、観光とビジネスの両方のニーズに応える設計となっています。

さらに、501ウェストジョージアストリートには、高さ239mと高さ270mの2棟の住宅タワーが、3階建ての低層基壇部上に建設されます。北側のタワーは分譲住宅、南側のタワーは下層に市場賃貸住宅、上層に分譲住宅を備えており、居住形態の多様性に対応しています。ポディウム部分には商業施設と共用の住民用アメニティスペースが整備され、595ウェストジョージアストリートの広場と接続する歩行者通路も設けられるなど、エリア全体の回遊性を高める都市設計が施されています。

本プロジェクトは、都市空間の質を高めるとともに、バンクーバー中心部に大きな経済波及効果をもたらすと見込まれています。建設期間中には数千人規模の雇用が創出され、完成後も継続的な雇用機会が提供される予定です。また、先住民族文化との連携も重視されており、ギャラリーや芸術家の活動支援を通じて文化的包摂の実現に寄与します。さらに、市民に開かれた展望施設や公共広場の整備により、中心市街地のにぎわいや安全性の向上が期待され、バンクーバーの都市ブランドを一層高めることにつながります。まさにこの開発は、都市の未来像を体現する象徴的なプロジェクトといえるでしょう。

最終更新日:2025年5月21日

タイトルとURLをコピーしました