最新の都市開発ニュース
芝浦と高輪を結ぶ「提灯潰しのトンネル」への新動線!!第二東西連絡道路整備で2026年3月28日から高輪ゲートウェイシティ東側ルートに変更、国道15号を経由せず高輪ゲートウェイ駅へアクセス可能に!!
茨城県つくば市吾妻二丁目の70街区で新たなまちづくり!!「吾妻二丁目国家公務員宿舎跡地」で複合的な都市機能の導入へ!!
堂島川と土佐堀川の下をトンネルで貫くため地下5層構造となる「なにわ筋線(仮称)中之島駅」!!2031年春の開業を目指して工事進行中!!
名鉄犬山線・西春駅前のパヨシヅヤYストア西春店・アーバンドエル西春駅前を再開発する構想!!エスコンによる分譲マンション・商業施設・オフィスから構成される複合開発計画!!
歴史的建造物と高層ビルが融合! 都市開発マニアが案内する「丸の内建築ツアー」 が丸の内LOVE WALKERに掲載!!第28回 かつての東洋一から日本一のビルへ! 丸の内の空を塗り変える「TOKYO TORCH」再開発秘話
遂に着工して工事が本格化した「等々力緑地再編整備・運営等事業」!!球技専用スタジアム化や(新)とどろきアリーナ・スポーツセンター、陸上競技場などを新設へ!!
児島公園と周辺で新たに整備される「児島地区公共施設再編整備事業」!!短期大学棟と(仮称)地域交流スクエア棟、倉敷ファッションセンター棟を建設へ!!
静岡市・JR清水駅前に多目的スタジアムを核とした新たなまちづくり「JR清水駅東口地域づくりエリアの土地利活用方針」が公表!!GX・次世代モビリティとの連携や超スマートガーデンシティ構想も!!
東武スカイツリーライン竹ノ塚駅付近を高架化した「東武伊勢崎線(竹ノ塚駅付近)連続立体交差事業」!!木のぬくもりを感じる高架駅、駅前広場も完成!!
中野駅にアトレも入る新たな駅ビルを建設する「中野駅西側南北通路及び新駅舎整備・駅ビル開発」!!駅前広場や中野四季の森公園まで歩行者デッキも整備へ!!
筑波大学が新設する大規模研究施設「筑波大学IMAGINE THE FUTURE.Forum研究スロット棟(仮称)」!!広域イノベーション創出を担う次世代サイエンスパーク構想!!
大手町に建つ赤白ロケットのような鉄塔が遂に解体へ!!タワークレーンが設置されて解体が進む「NTTコム大手町本館鉄塔および建物地上部解体工事」!!
人口増加率全国トップクラスで住みたい街ランキング急上昇のつくば市で新たな大規模マンション計画浮上!!公務員宿舎跡地90街区に建設される「(仮称)つくば市吾妻2丁目計画 新築工事」!!
愛知県長久手市・旧し尿処理施設「香流苑」跡地に総戸数256戸の大規模マンション「市有地(上川原地内)活用」!!藤が丘駅徒歩圏に2030年3月完成へ!!
静岡市のJR清水駅前で計画が進む高層複合庁舎「新清水庁舎建設基本計画」!!PPP手法を採用して行政機能のみならずホテルやオフィス、商業施設も整備へ!!
遂に公式サイトも公開されて着工した(仮称)村岡新駅近くで建設が進む総戸数645戸の大規模マンション「ルネ鎌倉深沢」!!隣接地に「(仮称)鎌倉梶原商業施設」の建設も進む!!
JR東静岡駅北口市有地に建設される約1万席規模のアリーナ「静岡市アリーナ整備・運営事業」!!NTTドコモを代表とするグループが落札し、2030年4月の供用開始を目指す!!
流山おおたかの森駅前の流山おおたかの森S・Cを増築する「流山おおたかの森S・C増築計画」!!2027年完成へ向け商業機能をさらに拡充、森のタウンセンターが新たな進化へ!!
松山駅周辺交通結節点整備としてバスタプロジェクトも進む松山駅周辺約16.7haの大規模開発「松山駅周辺土地区画整理事業」!!西口ではマンション計画も浮上し、路面電車の延伸計画も!!
千住大橋駅前に賃貸住宅と商業施設の複合ビルを建設する「千住大橋駅前用地活用事業」!!大和ハウス工業などにより建設が進められ、2029年4月頃の竣工を目指す!!

大曽根駅前に「東横イン」によるホテル計画浮上!!大曽根地区総合整備事業や高架下商業施設の刷新が進み、名古屋の新たな都心ターミナル形成へ!!

名古屋北東部のターミナル駅・大曽根駅前で、東横インによる新たなビジネスホテル計画「(仮称)大曽根駅前ビル新築工事」が浮上しました。計画地は大曽根駅の南西側約150mの「三井のリパーク 大曽根駅前 駐車場」跡地に位置しており、2026年5月初旬着工、2027年10月竣工予定とされ、大曽根駅前では初の本格的ビジネスホテルとなります。

一方、大曽根駅周辺では、1960年代から長期にわたり「大曽根地区総合整備事業」が進められ、土地区画整理、駅前広場整備、商店街再開発、防災対策などが段階的に実施されてきました。近年もJR中央本線や名鉄瀬戸線大曽根駅の高架下商業施設刷新や、地下鉄名城線大曽根駅へ至る大階段の吹き抜け空間整備などが続いており、今回のホテル計画は、こうした再整備の流れの中で、駅前機能の補完と滞在拠点の形成という新たな役割を担う動きとして注目されています。

大曽根東横イン計画と大曽根エリアの概要

1.大曽根駅前における新規ホテル計画の浮上
駅南側約100mの商業地域に東横イン14階建て高層ホテルを新築する計画。
駅前では初の本格的ビジネスホテルとなる宿泊機能の新規立地。

2.交通結節点としての大曽根駅の高い拠点性
JR・名鉄・地下鉄・ガイドウェイバスが集まる名古屋北東部の主要ターミナル。
通勤通学に加えイベント来訪や乗換需要を抱える広域交通拠点。

3.長期継続してきた大曽根地区総合整備事業の背景
1960年代から続く土地区画整理と市街地再開発を組み合わせた面的整備。
防災性向上と副都心形成を目的とした段階的都市更新の歴史。

4.駅前広場・地下施設一体整備による防災機能強化
バスターミナル、地下駐車場、地下街、雨水調整池を統合した基盤整備。
集中豪雨対策を含む都市インフラ高度化の象徴的事例。

5.商店街再編と回遊性低下という再開発の課題
オープンモール型再整備による街路景観の刷新と建替促進。
大規模一体開発不成立による動線分断と商業集積力の低下。

6.近年進む駅施設更新と交通利便性の向上
高架下商業施設刷新や改札増設、バリアフリー動線の改善。
安全性向上設備整備を含む継続的な駅機能アップデート。

7.通過型ターミナルから滞在拠点への機能転換の兆し
宿泊機能導入による来訪者滞留時間の増加と夜間人口の創出。
将来再開発や商業再生への波及効果が期待される拠点形成。


*大曽根駅前にこのような感じで東横インが建設される

計画名は「(仮称)大曽根駅前ビル新築工事」で、東横インが名古屋市北区大曽根三丁目に地上14階建てのビジネスホテルを新築します。建物は鉄骨造・延床面積4,217.25㎡、高さ43.90m(看板含め47.40m)で、敷地面積676.62㎡のうち335.87㎡が建築面積となる計画です。

建設地は現在コインパーキングの三井のリパーク 大曽根駅前 駐車場として利用されており、大曽根駅から徒歩約2分の立地となります。名古屋市内に8店舗を展開する同社にとって中区・中村区以外の区では初出店であり、大曽根駅前では初のビジネスホテルとなる点が特徴です。鉄道・地下鉄・ガイドウェイバスが集まる交通結節点であり、バンテリンドーム ナゴヤなどの大規模集客施設がありながら宿泊施設が不足していたエリアに、明確な需要を見込んだ立地戦略といえます。

*現地に掲示された建築計画の概要を記載した標識

大曽根地区総合整備事業は、木造住宅密集地の防災性向上、国道19号など幹線道路の拡幅による交通渋滞の緩和、商業・業務機能の集積を目的として進められた大規模都市再開発です。対象面積は約130haに及び、土地区画整理を基盤としつつ、市街地再開発事業、優良建築物等整備事業、商店街再開発など複数の手法が組み合わされました。

1960年代に都市計画決定され、仮換地指定、商業施設整備、駅前広場整備などを経て、2000年代にかけて段階的に完成。総事業費は民間事業も含むため全体像は不明確ですが、土地区画整理事業だけでも約436億円規模とされています。

*大曽根駅側から見た東横イン大曽根の建設地の様子

総合整備事業の象徴的施設が、大曽根西駅前広場と地下施設群です。地上にはバスターミナル機能を備えたロータリーが整備され、地下には地下街「オズガーデン」、公共駐車場、そして大規模雨水調整池が一体的に配置されました。

雨水調整池は最大約34,000㎥の貯水能力を持ち、2006年の集中豪雨時にも周辺で浸水被害が発生しなかったことから、防災インフラとして高く評価されています。単なる交通結節点整備にとどまらず、都市型水害への対策を組み込んだ点は、大曽根再整備の大きな成果といえます。

*大曽根エリアでは区画整理によってオープンモール型の商業地「オゾンアベニュー」が整備された

大曽根商店街と大曽根本通商店街は、かつて名古屋有数のアーケード商店街として賑わいましたが、区画整理とともにオープンモール型へ再編され、「オゾンアベニュー」として再整備されました。歩行者専用道路の拡幅や景観デザインの統一が図られ、複数の地権者共同ビルも優良建築物等整備事業により建設されています。

しかし、街区一体型の大規模再開発や駅ビル構想が合意形成の難しさから実現せず、OZモールとの動線分断や駅前広場との距離感が生じたことで、結果として人通りが減少し、商業集積の形成という当初目標は十分に達成されたとは言い難い状況が続いています。防災・交通面の改善と引き換えに、回遊性と商業連続性、そして多くの人々が行き交う賑わいが損なわれた点は、再開発評価における大きな論点となっています。

*区画整理で商店街は消えたものの、近年になり徐々に繁華街が再形成されつつある大曽根エリア
*JR中央本線及び名鉄瀬戸線の大曽根駅には都市型の高架下商業施設もリニューアル開業した

近年の動きとしては、名鉄瀬戸線大曽根駅高架下商業施設が「μPLAT大曽根」として2020年に刷新され、改札機増設やバリアフリー動線の改善も進められています。地下鉄名城線では可動式ホーム柵の設置など安全性向上が図られ、交通結節点としての機能更新は継続中です。

こうした中での東横イン進出は、「通過型ターミナル」から「滞在拠点を持つ駅前」への性格転換を促す動きとも捉えられます。バンテリンドーム ナゴヤでのイベント利用、志段味方面からの乗換需要、周辺オフィス・医療機関利用など、多様な宿泊ニーズを吸収する拠点が駅前に立地することで、今後の再開発や商業再生に波及効果をもたらす可能性があります。長年続く再整備の延長線上で、ようやく「駅前に人が滞留する機能」が加わる点が、今回の計画の最大の意義といえるでしょう。

最終更新日:2026年1月11日

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