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あつたnagAyaやμ PLAT神宮前も開業した熱田神宮周辺で新たなまちづくり!!「熱田神宮周辺エリアプラットフォーム」も発足へ!!
ガラス海綿を彷彿させる独特なデザインが特徴的なバンクーバー市最高層の超高層複合開発プロジェクト「501・595ウェストジョージアストリート」「388アボットストリート」!!
茨城県つくば市「圏央道つくば西スマートIC周辺」で新たな産業用地整備事業!!
ドローンや空飛ぶクルマなどを活用した「名駅“スーパーモビリティハブ”構想」の実現に向けた提言書を名古屋商工会議所から愛知県知事へ手交!!近未来の交通システムを構築へ!!
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沼津に本部・本店を置き、創立100周年を迎える「静岡中央銀行」が本店ビルおよび本部別館の建て替えを公表!!
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ドバイの「ジュベル・アリ競馬場」跡地を大規模に再開発!!広大な中央公園や歩いて暮らせる都市を実現へ!!
2026年アジア競技大会やアジアパラ競技大会のメイン会場となる「パロマ瑞穂スポーツパーク(瑞穂公園陸上競技場)」再整備事業!!
東急田園都市線 駒沢大学駅前にアウトモール型商業施設「(仮称)駒沢こもれびプロジェクト A棟」が2025年11月中旬にグランドオープンへ!!

「東急新空港線(蒲蒲線)」整備に向けた営業構想の認定を国土交通省へ申請へ!!

東急電鉄株式会社は、新空港線(蒲蒲線)整備に向けた営業構想について、2025年1月17日に国土交通省へ認定申請を行いました。この構想では、東急多摩川線の矢口渡駅から蒲田駅間を地下化し、さらに蒲田駅から京急蒲田駅までの約0.8kmを結ぶ新たな連絡線を建設する計画です。これにより、東急多摩川線と新空港線の直通運転が実現し、利便性が大幅に向上します。また、一部列車が多摩川駅から東急東横線に乗り入れる運行も想定しています。

新空港線の整備は、国際競争力の強化を図る鉄道ネットワークとして位置づけられており、渋谷、新宿、池袋といった主要都市や羽田空港へのアクセス向上を目指す重要なプロジェクトです。沿線地域の発展や、大田区の都市づくりにとっても画期的な一歩となるこのプロジェクトを推進していくものとされています。

→東急電鉄株式会社 新空港線整備に向けて営業構想の認定を申請
→大田区 新空港線(蒲蒲線)整備促進事業

計画の概要

  1. 申請の概要
    東急電鉄は新空港線(蒲蒲線)の整備に向けた営業構想を国土交通省に認定申請。
  2. 整備の範囲
    東急多摩川線の矢口渡駅~蒲田駅間を地下化し、蒲田駅~京急蒲田駅の約0.8kmを結ぶ新線を建設。
  3. 直通運転の計画
    東急多摩川線と新空港線の直通運転を実現し、一部列車は多摩川駅から東横線にも乗り入れる予定。
  4. 目的と意義
    羽田空港や主要都市(渋谷・新宿・池袋)へのアクセスを改善し、国際競争力を強化。
  5. 地域への影響
    沿線地域の発展や大田区の都市づくりの一環として重要な役割を果たす。
  6. 都市鉄道ネットワーク
    新空港線を通じて広域的な鉄道ネットワークの整備を進める。
  7. 地域との協力
    地域住民や関係機関と連携しながら、プロジェクトを推進していく計画。

東急多摩川線は、多摩川駅から蒲田駅を結ぶ、地元住民にとって重要な路線です。今回の計画では、この路線の矢口渡駅から蒲田駅の間が地下化され、新空港線と接続することでさらなる利便性向上が図られます。

この地下化は、沿線地域の景観を保全しつつ、安全性と効率性を高めるための重要な施策でもあります。また、新空港線の整備により、東急多摩川線が新たな広域鉄道ネットワークの一部として機能し、東京都内外のアクセスが大幅に改善されることが期待されています。この取り組みは、単なる鉄道整備にとどまらず、地域社会全体の活性化と住民生活の質の向上にも寄与するものです。

出典:大田区

整備計画は、1987年に大田区が調査を開始したことを契機に始まりました。1989年には「大田区東西鉄道網整備調査報告書」が公表され、その後、2000年の運輸政策審議会答申第18号で、目標年次2015年までに整備着手が適当とされました。2005年には、整備促進を目的とした区民協議会が発足し、2006年には大田区が「蒲蒲線整備計画素案」をまとめ、2007年に国、都、区、東急、京急による勉強会が始まりました。

2011年には東急電鉄が構想を発表し、2015年には大田区が2020年東京オリンピックに向けた暫定開業を目指す方針を公表しました。2016年、交通政策審議会答申第198号で国際競争力強化のための重要プロジェクトと位置づけられ、2017年には事業費試算や第三セクター設立の検討が進められました。2018年には東京都が予算案で本計画を含む6路線を検討対象とし、2022年に第三セクター「羽田エアポートライン株式会社」が設立されました。2024年には国土交通省が設計・調査に対する補助金を要求するなど、着実に計画が進行しています。

出典:東急株式会社

新空港線(蒲蒲線)は、東急多摩川線と京急蒲田駅を結ぶ約800メートルの連絡線を中心に整備される計画です。この路線が完成すると、現在は800メートル離れている東急蒲田駅と京急蒲田駅が直結され、利用者の移動時間が大幅に短縮されます。

また、この整備により東急東横線や東京メトロ副都心線との相互直通運転が実現し、羽田空港へのアクセスもさらに便利になります。さらに、沿線の街づくりの新たな契機となり、地域の賑わいが創出されると期待されています。この路線図は、今回の整備計画を視覚的に示したものですが、その意義は交通の利便性向上だけでなく、住民の暮らしや地域の経済に多大な影響を与える未来図そのものです。

出典:大田区
出典:大田区

新空港線(蒲蒲線)の整備では、都市鉄道の地下化技術を駆使して安全で効率的な交通インフラを構築します。この断面図が示すように、矢口渡駅から京急蒲田駅までの区間は主に地下を通る構造になっており、都市空間の有効活用が図られます。

この地下化と新線整備により、周辺地域の環境負荷が軽減され、地上部の利用がより快適で便利になります。また、このプロジェクトでは、災害時の代替ルートの確保やゼロカーボンシティへの貢献といった、環境や防災の観点からも重要な役割を担っています。これらの構造的な工夫は、新空港線が地域住民や観光客にとって安心で快適な交通手段となることを支える基盤となるのです。

東急多摩川線蒲田駅と京急蒲田駅の駅間は、現在、徒歩で移動しなければならず、アクセスが非常に不便な状況です。しかし、新空港線が整備されると、この区間が鉄道で直結され、移動の利便性が飛躍的に向上します。これにより、雨の日や暑い日でも快適に移動できるだけでなく、高齢者や障がいをお持ちの方、小さなお子様連れの方々にも優しい交通手段が提供されることになります。

また、この新たな接続は地域の活性化を促進し、蒲田地区全体の魅力向上に寄与すると考えられます。この計画は、鉄道とまちづくりが一体となって発展していく、未来の大田区を象徴する取り組みの一つと言えるでしょう。

最終更新日:2025年1月17日

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