千葉市は2026年6月2日、千葉マリンスタジアム再構築事業において、イオンモール株式会社を事業協力者として正式決定し、千葉市、株式会社千葉ロッテマリーンズ、イオンモール株式会社の三者による「千葉マリンスタジアム再構築基本計画策定に係る協定書」を締結したと発表しました。今後は三者が連携し、幕張新都心の新たなまちづくり拠点となるスタジアム再構築に向けた基本計画の策定を進めます。
これまで屋外型スタジアムを前提に検討されてきましたが、球団からの要請を受けて進められていたドーム化可能性の再検討を踏まえ、今後は屋内型スタジアムを見据えた計画検討を進める方針です。スタジアム単体の再整備にとどまらず、幕張豊砂駅やイオンモール幕張新都心、豊砂公園、幕張メッセなど周辺施設との連携を強化し、365日賑わいが生まれる都市空間の創出を目指すものとされています。
→千葉市 千葉マリンスタジアム再整備基本構想(案)に係るパブリックコメント手続結果について(公表日:令和7年9月4日)
千葉マリンスタジアム再構築事業の概要
1.イオンモールを事業協力者に正式決定
千葉市、千葉ロッテマリーンズ、イオンモール株式会社の三者が協議を重ね、イオンモールを千葉マリンスタジアム再構築事業の事業協力者として正式決定。
幕張新都心の価値向上とスタジアム再構築を官民連携で推進する新たな事業体制の確立。
2.三者協定の締結
三者は「千葉マリンスタジアム再構築基本計画策定に係る協定書」を締結し、基本計画策定に向けた連携体制を構築。
スタジアム整備だけでなく、周辺まちづくりを含めた総合的な検討の開始。
3.屋内型スタジアムを見据えた計画検討
暑熱対策や収益性向上、年間を通じたイベント活用などを踏まえ、屋内型スタジアムを見据えた検討方針を共有。
プロ野球本拠地機能と多目的利用機能を両立する次世代型スタジアム構想。
4.基本計画策定に向けた協議会の設置
三者で構成する協議会を設置し、施設機能や配置計画、交通計画、管理運営手法などを協議。
事業実施の判断材料となる基本計画策定に向けた本格的な検討体制の整備。
5.幕張新都心全体をボールパーク化
スタジアムを中心に幕張豊砂駅、イオンモール幕張新都心、豊砂公園を一体的につなぐ都市空間の形成。
スポーツ・商業・公共空間が融合する「365日楽しめるボールパーク」の実現構想。
6.商業・ホテル・広場機能の導入提案
飲食施設やフードホール、エンターテインメント施設、ホテル、広場空間などの導入を提案。
試合開催日に依存しない持続的な賑わい創出と滞在価値向上を目指す複合開発計画。
7.2034年頃の開業を目指す再構築事業
2026年度から基本計画の策定を進め、2027年3月頃の事業実施判断を経て設計段階へ移行。
2034年頃の開業を目標とする幕張新都心の新たなランドマーク整備プロジェクト。

千葉市は2025年12月から「千葉マリンスタジアム再構築事業に係る事業協力者公募」を実施し、3者から提案を受けて審査を行っていました。その結果、2026年3月にイオンモール株式会社を優先交渉権者として選定し、このたび正式に事業協力者として決定しました。
選定委員会は、イオンモールの提案について、幕張新都心全体の回遊性向上や公共空間の有効活用、アフターコンベンション機能の充実、スポーツ観戦・体験機会の拡充などを高く評価しました。また、既存のイオンモール幕張新都心との連携を活かしながら、日常利用とイベント利用を両立するまちづくりの提案や、事業者側が一定の費用負担を担う姿勢についても評価されています。

今回締結された「千葉マリンスタジアム再構築基本計画策定に係る協定書」は、千葉市、千葉ロッテマリーンズ、イオンモールの三者が共同で基本計画を策定するための枠組みを定めるものです。
協定では、「千葉マリンスタジアム再整備基本構想」を踏まえ、幕張新都心の新たなまちづくり拠点として、まちとシームレスにつながるエンターテインメントスタジアムを官民連携で実現することを目的としています。今後は三者による協議会を設置し、スタジアム機能や施設配置、交通計画、事業スキーム、管理運営方式、費用負担の考え方などについて具体的な検討が進められます。
令和9年3月頃までに事業実施の判断と基本計画の策定を行い、その後は基本設計や詳細検討へ移行する予定です。

千葉市と千葉ロッテマリーンズはこれまで、再整備基本構想に基づき屋外型スタジアムを基本として検討を進めてきました。しかし、近年の猛暑への対応やドーム化を求める声の高まり、さらに球団による民間資金活用の可能性検討などを受け、ドーム化について改めて検討が行われていました。
その結果、今回の三者協定では、年間を通じたイベント利用や来場者利便性向上による収益力強化を前提として、「屋内型スタジアムを見据えた基本計画」を進める方針が共有されました。
プロ野球本拠地としての機能だけでなく、コンサートや展示会、各種イベントなど多様な利用を可能とすることで、施設稼働率の向上や新たな収益創出を図り、持続可能なスタジアム運営を目指します。


イオンモールが提案したコンセプトは、「“出会う・つながる”新しい幕張での感動体験」「“トキ”も“まち”もシームレスなボールパーク」です。新スタジアムを核として、JR幕張豊砂駅、イオンモール幕張新都心、豊砂公園、幕張メッセなどを有機的に結び付けることで、豊砂地区全体を一体的なボールパーク空間として再編する考えが示されています。
施設配置では、幕張豊砂駅側にメインゲートを配置し、公共交通利用を促進するほか、商業施設や公園との接続性を高める歩行者デッキや広場空間の整備も提案されています。また、幕張メッセとの回遊性向上を図るアプローチロードや緑道空間の整備も構想されており、幕張新都心全体の回遊性向上が期待されています。


今後のスケジュールでは、2026年6月から基本計画の策定作業を開始し、2027年3月頃に事業実施の判断を行う予定です。その後、基本設計や各種手続きを経て、2034年頃の開業を目指すものとしています。
イオンモールはスタジアムに付帯する拡張機能として、商業施設やエンターテインメント施設、ホテル、広場空間などの整備を提案しています。多様な飲食店舗やフードホール、宿泊施設、イベントスペースなどを導入し、試合開催日だけでなく年間を通じて人々が集まる複合拠点の形成を目指しています。
千葉マリンスタジアム再構築事業は、老朽化した現スタジアムの更新にとどまらず、幕張新都心の「第2のまちびらき」ともいえる大規模都市開発プロジェクトとして位置付けられており、今後の計画具体化に大きな注目が集まります。
出典
・千葉市 総合政策局未来都市戦略部マリンスタジアム再整備推進課
・千葉市/株式会社千葉ロッテマリーンズ/イオンモール株式会社 千葉市、株式会社千葉ロッテマリーンズ、イオンモール株式会社による三者協定を締結
・千葉市/株式会社千葉ロッテマリーンズ/イオンモール株式会社 千葉市、株式会社千葉ロッテマリーンズ、イオンモール株式会社による三者協定を締結 資料2 イオンモール株式会社の企画提案概要
最終更新日:2026年6月2日