都市開発ニュース
有楽町駅前で2026年度後半に開設予定のアート・商業・ホスピタリティが融合した文化発信拠点「YURAKUCHO PARK(有楽町パーク)」!!有楽町ビル・新有楽町ビルの解体工事が進む!!
宮城県仙台市・再整備で都心の魅力を刷新する「勾当台公園再整備事業」!!にぎわいと憩いが融合する新たな都市拠点へ!!
2026年11月20日(金)に開園が決定したグラングリーン大阪の「うめきたの森」!!滝や池のある水景や全通するひらめきの道などから構成される“都市の森”!!
コツ通りから南千住のタワマン群へ至る新たな道路整備「都市計画道路補助第331号線整備事業」!!立ち退きが進み、高架下の道路工事も進む!!
関電ビルディングやダイビル本館の隣接地に木質オフィスビル「中之島三丁目共同開発Ⅳ期計画」を建設へ!!中之島 四季の丘と連続した緑や歩行空間も創出!!
(仮称)旧上瀬谷通信施設観光・賑わい地区開発事業により整備される「KAMISEYA PARK(仮称)」!!ジャパンコンテンツと最先端テクノロジーを融合した次世代型テーマパークに!!
基本計画策定へ本格始動「(仮称)今治市合同庁舎整備」!!今治の中心市街地に新たな複合的な行政拠点誕生へ!!
埼玉高速鉄道の延伸による新たなまちづくり「地下鉄7号線中間駅まちづくり」!!約120haで定住人口約1万人規模の複合市街地の創出へ!!
曳舟で地上14階・240戸の高層マンションや商業施設から構成される再開発「(仮称)東武曳舟駅前地区第一種市街地再開発事業」!!公共空間の質の向上を図る広場型再開発に!!
町屋駅南側の三菱電機ビルソリューションズ旧本社跡地で計画が進む「(仮称)荒川7丁目計画」!!住友不動産による大規模マンション建設か!?
埼玉高速鉄道が延伸へ遂に始動!!浦和美園〜岩槻間約7.2kmを延伸する「地下鉄7号線延伸」埼玉県・さいたま市が速達性向上事業を要請!!
新横浜プリンスペペ跡地に 「マクニカ新社屋」建設へ!!オフィスとショールームを併設する複合機能型施設に!!
柏の葉キャンパスで竣工・稼働開始したSMCの研究開発拠点「Japan Technical Center」!!柏の葉アクアテラスの親水空間と一体化した近未来建築!!
愛知県稲沢市・名鉄本線国府宮駅周辺で計画が進む「国府宮駅周辺再整備」!!基本計画(案)が公表され、3エリアでまちづくりへ!!
有明に文化機能を核とした新たなにぎわいを創出する「臨海副都心有明北地区1-6区画/1-7区画」!!遂に10年程度の暫定活用を公募開始!!
愛知県知多市の現市役所跡地に複合拠点を整備する「朝倉駅周辺整備事業 北街区の整備方針(案)」を公表!!図書と交流機能を核に屋内型あそび広場や商業機能など多機能整備へ!!
竹芝地区船着場のDX化と水辺活用で新たなクルーズ企画始動!!お台場の巨大噴水・東京アクアシンフォニーと連動した都市型ナイトタイム体験を創出へ!!
生まれ変わる泉中央の新たな拠点「仙台市泉区役所建替事業」!!三菱地所を代表とするコンソーシアムによる施設買取方式の新庁舎整備!!
湘南深沢駅前に広大な空き地が出現!!村岡新駅を中心に約38haの複合都市拠点を形成する「村岡・深沢地区土地区画整理事業」!!
新大阪駅南口一帯の再開発の方向性を示す「新大阪駅南口エリアまちづくりビジョン Vol.1」が公表!!緑豊かで歩き回れる広域交通拠点に!!

再度動き出した兵庫県庁舎の建て替え計画「新庁舎等整備プロジェクト基本構想(案)」が公表!!明治の近代建築物・兵庫県公館も建つ官庁街を再整備!!

兵庫県は、老朽化が進む県庁舎の再整備に向け、「新庁舎等整備プロジェクト基本構想(案)」を公表しました。阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、防災拠点としての耐震安全性を確保するとともに、南海トラフ地震などの大規模災害に備える体制強化が求められています。また、コロナ禍を経た働き方の変化や建設費の高騰など、社会情勢の変化に対応しつつ、元町駅北側(モトキタ)地域におけるにぎわい創出や県民交流機能の再構築を目指しています。

今回の基本構想案では、「安全・共創・交流の拠点 ~県民の未来を支える県庁舎へ~」を理念として掲げ、県民とともに未来志向の行政拠点を築く方針を示しました。今後は専門家や地元関係者、県議会での議論を踏まえ、より具体的な整備計画が策定される見通しです。

→兵庫県 県庁舎のあり方等に関する検討会(令和6年度~)

兵庫県庁舎再編の概要

1.老朽化と再整備の必要性
昭和40年代建設の庁舎群における老朽化と耐震性不足の顕在化。災害時の行政機能維持に向けた再整備の緊急性。

2.阪神・淡路大震災の教訓と防災拠点化
震災経験を踏まえた防災拠点機能の再構築。南海トラフ地震など広域災害を想定した耐震安全性の確保。

3.社会情勢の変化への対応
コロナ禍を契機とした働き方改革の進展。デジタル化・テレワーク対応と建設費高騰への柔軟な対応方針。

4.モトキタ地域の再生とにぎわい創出
元町駅北側エリアの都市再生と回遊性向上。庁舎再編を核とした神戸都心部の活性化。

5.県民交流機能の再構築
旧県民会館の閉館を受けた県民交流拠点の再整備。県民・企業・団体が集う開かれた庁舎の創出。

6.基本理念と目指す方向性
「安全・共創・交流の拠点 ~県民の未来を支える県庁舎へ~」を掲げた新たな県庁舎像。防災対応・働き方改革・県民協働の三本柱。

7.今後の検討と展望
専門家・県議会・地元関係者との協議による基本構想の具体化。整備位置・規模・機能配置の検討を経た段階的事業化と長期的ビジョンの推進。


*地上13階、地下2階、昭和41年竣工の「兵庫県庁舎1号館」

兵庫県庁舎は、昭和40年代に建設された1号館、2号館、議場棟を中心に構成されています。しかし建設から半世紀以上が経過し、建物の老朽化と耐震性の不足が顕著となっています。阪神・淡路大震災の際には大きな被害を免れたものの、震災後に実施された補強工事によって確保された耐震性能は最低限の水準にとどまっており、近年の診断では防災拠点として求められる性能を満たしていないことが判明しました。

さらに、庁舎周辺には築50年以上が経過した旧兵庫県民会館や兵庫県公館などの県有施設が点在しており、これらの老朽化や活用方針も含めた再編が必要とされています。平成元年度に策定された「県庁舎等再整備基本構想」では現地建替と民間複合施設の整備が想定されていましたが、社会経済情勢の変化や建設コストの上昇、そしてコロナ禍の影響により、令和4年には一時的に凍結されました。その後、能登半島地震をはじめとする近年の大規模災害の発生を受け、行政の防災体制強化が改めて求められる中で、再び庁舎のあり方が再検討されることとなりました。

出典∶兵庫県

現庁舎群のうち、1号館・2号館・議場棟はいずれも旧耐震基準で建設された建物であり、構造耐震指標(Is値)は0.3前後にとどまっています。大地震が発生した場合には倒壊や重大な損傷の危険性がある水準であり、防災拠点としての機能維持は困難とされています。特に議場棟については時刻歴応答解析による層間変形角の解析により、直下型地震時に倒壊の恐れがあると判断され、令和5年度から使用が停止されました。

また、旧県民会館も築57年を経過しており、耐震性の不足が顕著であることから、令和7年3月末をもって閉館しています。これにより、県民が集う文化・交流拠点の一時的な喪失という課題も生じています。

さらに、兵庫県公館や1号館前芝生広場、県民オアシスなど、立地条件に恵まれながらも十分に活用されていない公共空間が多く存在し、これらの再生を通じた都市空間の魅力向上も求められています。加えて、元町駅を挟んだ南北の人の流れを活性化させることや、地域資源を一体的に活用する都市設計上の工夫も不可欠とされています。

*地上13階、地下2階、昭和45年竣工の「兵庫県庁舎2号館」と地上14階、地下4階、平成2年竣工の「3号館」

新庁舎は、「安全・共創・交流の拠点」として、防災拠点機能の強化と県政の中枢機能の再構築を目指すものです。まず、最重要課題である耐震性能の向上により、災害時にも業務継続が可能な構造を確保します。さらに、ICTの活用を前提とした柔軟なオフィス空間を導入し、テレワークやフリーアドレス化など新しい働き方を支える執務環境を整備します。

一方で、県民との交流機能も重視し、旧県民会館の役割を継承した新たな県民交流施設を整備する方針です。ここでは県民や企業、NPOなど多様な主体が集い、地域課題の解決や文化活動を通じて共創する空間の形成が目指されています。

また、周辺地域においては、モトキタエリアのにぎわいづくりを推進し、余剰地の民間活用や回遊性の高い歩行者空間の整備など、行政施設と都市空間が一体的に機能する新しい都心像の構築を図ります。これらの取り組みを通じて、新庁舎は単なる行政施設ではなく、県民の安心と活力を支える「兵庫の顔」としての役割を担うことになります。

*山口半六設計で1902年竣工のルネサンス建築「兵庫県公館」

兵庫県は現在、専門家や学識経験者、県議会関係者などによる検討会を通じて、新庁舎および周辺施設の基本構想をさらに具体化しています。今後は、庁舎の建設位置や規模、機能配置、県民交流施設の具体的なあり方、そしてモトキタ地域全体の土地利用方針などを整理した基本計画の策定が進められる予定です。

再整備事業は単なる建物の建て替えにとどまらず、今後70年から100年を見据えた神戸都心の再構築プロジェクトと位置づけられています。県は、防災・減災の視点を基盤としながら、都市の魅力と行政機能の両立を目指す姿勢を明確にしています。

最終的には「安全で開かれた県庁舎」と「県民が共に創り、集う拠点」という二つの目標を兼ね備えた新しい行政の拠点が誕生する見通しです。兵庫県は、時代の変化に柔軟に対応しながら、県民生活と地域社会を支える持続可能な県庁舎づくりを進めていく方針を示しています。

最終更新日:2025年10月22日

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